法人について

NPO法人北海道自然資源活用機構について

エゾシカ皮の有効活用について

1998年にスタートした北海道のエゾシカ保護管理計画における個体数の調整により、年間約6万頭以上のエゾシカが毎年捕獲されております。肉の有効活用は以前から取り組みが行われておりますが、それでも現在は処理場に持ち込まれている数は、捕獲数の2割に満たない状況です。

処理場に持ち込まれたとしても、皮はほとんど使い物にならないという理由で廃棄されております。いくら「被害を及ぼしている・増えてしまった」とはいえ、命を奪って、さらにゴミ扱いしているようでは、共生とは程遠いと思います。有効活用は、捕獲を直接担うハンターとしても、駆除の恩恵を受けている道民全体の責務と考えております。

そこで我々は、無駄死にさせないように1枚でも多く回収し、ナメシから商品販売までを一貫して行っております。いくらナメシても、売れなければ回収が停滞し、無駄死にしてしまう個体が増えてしまいます。野生動物資源の利用は、慎重に行われないと乱獲を招くのは事実ですが、調整を行いながら捕獲されるので、現時点ではそのような懸念以上に、大量捕獲後の肉以外の部位の廃棄が問題であり、使ってあげない方が、使用を控えるよりもはるかにかわいそうです。

エゾシカの皮は、毛皮としての常用はこれまでにもありましたが、皮の繊維構造は別のシカ科のそれと比較すると、決して優れているとはいえないものでした。そこで、奈良の伝統産業である鹿皮ナメシの技術を導入し、幾度も試行錯誤を繰返し、エゾシカ皮の有する薄くて柔らかな風合いを引き出し「エゾシカセーム」が誕生致しました。

今後の課題は、効率の良い回収・選別・一次処理システムの構築です。


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